DRTの精度をより上原先生レベルに近づける練習法

DRTのコツ
DRTスーパーレイティブ2期の仲井です。

ご存知の通りDRTはまず指標
(三大指標、12の指標等)の検査をして
患者さんの身体の状態を把握、
さらには、それを患者さんと共有します。

それからリコイル、
背骨をやさしく揺らして
歪みや可動性を調整します。

その後、指標を再度検査、
身体の状態の改善を確認、
再度共有します。

DRTはこの一連の流れを通して
患者さんの自然治癒力を
最大限に引き出していきます。

このように検査から施術までの流れが
完備されているから、
再現性が高い理由ですよね。

(多くの人が身につけられて、
一定以上の成果を出すことができます。)

そしてこの点こそ、
DRTが多くの施術家に支持され
ここまで普及してきた
最大の理由かと思います。

つまり、DRTの優れた特徴の一つです。

ただ、いくら再現性が高いと言っても、
それは、あくまでも

「正しくできたら」

の話です。

例えば指標検査で、
圧痛検査なら正確にその部位に触れて、
適切な圧で検査する。

弱すぎれば問題を特定できませんし、
強すぎればどこもかしこも痛かったり、
リコイル前後で痛さの差がわかりません。

これでは患者さんに
施術の効果が伝わらないことが
目に見えていますよね。

仮にリコイルが上手にできて、
効果が出たとしても、
それが患者さんに伝わらなければ、

DRTの真価はほとんど発揮できていない
ことになってしまいます。

またリコイルも…

・患者さんがリラックスし力が抜ける触れ方
・適切なリズム
・適切な揺れ幅
・必要十分な回数

などを正しくやることを心掛けることで、
経験年数の長短にかかわらず、
一定以上の効果を出すことができます。

前置きだけで随分長くなりましたが、

ここから、正しいDRTを身につける
ヒントをお伝えできればと思います。

それは、練習する際に

「正解をピンポイントで狙いすぎない」

ことです。

私たち人間の身体は工業製品ではないので、
体格の大小、強弱、固さ、軟らかさ、感性など
人によって個人差があります。

なので正しいDRTは、
電子機器の出力設定のように画一ではなく、

「一定のレンジ内で微調整されるもの」

だと私は考えています。

上原先生のセミナーはもちろん、
DRT上級者の勉強会でも、
検査の圧やリコイルの加減は
教えてもらうことができます。

上原先生が直接指導されるセミナーでは、

「もっとしっかり」
「もう少しやさしく」

だけではなく、

「手の形をこうしてみてください」
「左手だけ強くなってるので、弱くして」

とか、

同じ回であっても
受講者の身体条件によって
それぞれ違ったアドバイス、
違った指導を受けることが少なからずあります。

これは、人によって感覚が異なるため、
上原先生はそれを考慮されます。

「この先生は強めにした方がいい」

「この先生はもっと
やさしく意識しないと強すぎる」

といったように、人によって
最適なアドバイスをしてくださいます。

これは大変ありがたいことなのですが、
まだ、上原先生と受講者の感覚の違い
認識のズレという問題もあります。

最終的にはもらったアドバイスをもとに、
自分の感覚でつかむしかありません。

練習していると、
ある人は優しくやっているつもりでも
まだ強すぎる。

ある人は、

「上原先生の力加減はこれくらいだった」

とイメージしながらやっているのに、
どうもちょっと違うと言われる…
といったことがあります。

たとえば、分かりやすく
力加減の幅が
1(最弱)~10(最強)で、
最適な加減が「5」だとします。

(上原先生の感覚的に
「5」だとイメージして下さい)

ところが、ある人は
「5」のつもりでやっていると、

それは上原先生の
「7」くらいに相当している
ということもあります。

なので、最初から正解であろうと思う
「5」の前後を目指して
練習するのではなく、

極端な話、1~10くらいの幅を持って
全部を試してみると、
良いのではないかと思います。

できてしまっている人からすると
馬鹿馬鹿しく思えるかもしれませんが、

人間というのは
結構思い込みがあるものなので、

もし、ご自分では
ちゃんとやっているつもりなのに、

「いまいち思うような結果が出ていない」

と感じる方がいらっしゃったら、
一度試してみていただければと思います。

幸い、DRTには創始者上原先生はもちろん、
各地で活躍されている
熟練の先生方もおられますから、

セミナーや勉強会で
指導をうけることもできます。

何より、

「正しいDRTができれば指標がクリアになる」

という明確な確認方法があります。

最適な検査ができて、
最適なリコイルができれば、
施術前後で指標がクリアになる
という答えはわかっているので、

強くしてみたり弱くしてみたり、
大きく揺らしてみたり小さくしてみたり、
速くしてみたりゆっくりしてみたり、

また、相手によって加減を変えてみたり、
ということをしてみると、
新たな発見もあるかと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。
感謝いたします。

皆様の更なる発展を祈念いたします。

スーパーレイティブ2期
仲井 陽平

仲井陽平(なかい ようへい)
神戸市灘区、六甲道駅前で整体院を営んでいる仲井陽平と申します。
これまで複数の治療家から様々な手技を学んできましたが、最終的にたどり着いたのがDRTでした。
DRTはシステムとしての完成度、施術者にも患者さんにも負担の少ない洗練された調整法、そしてその効果の高さ・速さ、どれをとっても次元の違う施術法であり、今では当院の根幹手技となっています。短時間のシンプルなアプローチで身体の多くの問題が一度に最適化されるため、どんな方にも安心して施術を受けていただけるようになり、患者さんの笑顔が増えたことを嬉しく思います。
神戸はまだDRTをお使いの治療家が多くないようですが、今後近隣の先生方と勉強会などを行って盛り立て、地域の方々の健康増進のため貢献していきたいと思います。

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