ディストーションと可動性


○すでに述べたように僧帽筋、腹圧などの検査を用いて背骨から大局を診ていかなくてはいけません。
 逆に言えば背骨は大局を現せるのです。
 この事を理解せずに正中線に背骨を揃えようとする治療には賛成できません。

○背骨をまっすぐにする事は決してカイロプラクティックの目的ではありません。
 スタティックだけでは決して奇形の問題などを判断できないのは承知の通りです。
 あくまで触診可動性検査が大切なのであり、その人本来の体のバランスに戻してあげることが大切なのです。
 それは必ずしも真っ直ぐな状態とは限りません。
 仮にSPを見てまっすぐに揃えたとしても可動性が付いていなければ決して患者さんの身体によい影響は
 出ないでしょう。それは矯正下着で無理矢理ウエストを細くするようなものだからです。

○可動性を正しくつけトータルでバランスのとれた治療をしたなら、
 自然と脊柱もその人にとっての最適の状態になりディストーションも改善します。
 身体をそういう状態にしてこそイネート・インテリジェンスも疋常に機能できるのです。
 その時必ずしも脊柱が真っ直ぐではないかもしれません。
 奇形の多いSPを診て、真っ直ぐにしようとすることには意味がありません。

○X−Ray、MRIでは生きている人間の動いている状態を判断することができません。
 ヘルニアなど病理診断としては有効ですが患者さんの状態を全体で判断する上では重視しません。
 可動性触診検査を重視すべきです。脊椎の可動性がトータルでバランスがとれていることが大切なのです。
 X−RayやMRIに可動性は写りません。

○座骨神経痛の患者さんにX−Rayを撮ってきてもらったら頚椎ヘルニアだったことがあります。 
 しかし主訴は足のしびれで、手のしびれはありませんでした。
 腰椎ヘルニアの患者さんで腰椎がロックしていない患者さんもいました。
 必ずしも症状とX−Ray診断が・致せずカイロプラクティック的には参考にならないこともあります。
 しかし触診可動性検査で身体全体を診た時には問題を発見することができます。
 そして治療により患者さんの主訴は改善します。 
 逆にパーツで考えすぎ症状を追いかけすぎると行き詰まることも多いです。
 カイロプラクティックは全体治療なのです。(本来の健康な状態に戻ると言う事)

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